真性陰キャの生態

 

この世の人間は陰キャ陽キャと分類される。

 


陰キャと呼ばれる人は、目立たない、暗い、人付き合いが悪い、などの要素を影と例える事で、そういった人々を弄る為に生まれた言葉なのだろう。 そしてそれと対比するために陽キャという言葉も同時に発生したのではなかろうか。

 


私はこの分類において間違いなく陰キャである。だが、皆様も分かる様に人間は簡単に分類できない。私は私自身を真性陰キャと呼び、その生態を解き明かそうと考える。

 

真性陰キャが解く、真性陰キャ解体新書


1.あまのじゃく

真性陰キャを自称したいのであれば、この項目は必ずクリアしなければならない。やれと言われた事はやりたくない、与えられた自由にわざと制限を掛ける、制限があれば破りたくなる。

人間関係において付き合いたくないタイプの人間だ。私自身、このような人を見るとイライラするのであろう。

真性陰キャは刺激を求める、やってはいけないことや、自分に合っていない事をわざとする事で得られる刺激で日々を生きている

 


2.異様な自己分析

あまのじゃくの項に繋がる事だが、自分に合っていない事をするためには自分を知らなければ話にならない。自己分析をする事で世間体や人々に自らをどう思われているかを想像する。すると自然に自分自身の制限がかかるのだ。

いつもの私だったら〜する、という制限を作り、そしてそれを破る。そのための自己分析である。

 


3.空気を読むことに敏感

この、2つの項目を実施する為には空気を読めなければならない。何故ならこれらが認められる環境でなければ、ただ単に変な人になってしまうからである。あくまで人に迷惑をかけないギリギリのラインを攻めたい欲が高い。

 


ここまで来て気づく人も居るだろう。実はこの真性陰キャは人と関わること自体にストレスを感じていないのだ。なんなら周りの人が軸になって、真性陰キャは動いている。

 

では何故人と仲良くなろうとしないのか、理由は2つある。

 


1つ目は意外性を生み出すためのキャラクター作りの面倒くささ、2つ目にこの性格は一般受けしない事に気づいて居るからだ。

 


1つ目に関して言えば、意外性でウケを狙うのが好きな自分にとって、自らを知ってもらわければ意外も何も無いので自分をある程度知ってもらわなければならないということ。

 


そして2つ目に、私は私の事を面白いとは思うが、私意外の人が見れば面白くないと言われるのも分かっているからだ。そしてそんな人に準備期間を設けてもウケなかったら意味がないのだ。

 


このようにして、人付き合いに面倒くささを感じているのだ。

 


めいっぱいに考えたフリとボケを回収出来た上でウケた時の絶頂を今でも忘れられない、真性陰キャはボケに人生を掛けている、そしてそれは麻薬に近いものなのだ。それを失敗したくない自分は慎重に動く。ここまでいえば人付き合いをしない理由も分かるだろう。

 


真性陰キャは人を好むが、人付き合いは苦手なのだ、正直ここのあまのじゃくは要らないのだが。

 


次に、真性陰キャは何故自分の事を喋らないのか、1つ参考に出来る資料映像がある。

 

https://youtu.be/arTrrsrNTzA


この気持ち理解できる、或いはしようとしている君は真性陰キャの資質がある。

理解できない、こうすればいいのにと書いてあるコメント欄に何様だよと思えればかなりそれに近い。

 


ここに映る彼と私は一緒だとは言わないが、テリトリーに入られたくないということは一緒だ。これ以上言うと無粋なのだが、今回は私自身を例に取って説明する。

 


私の場合面白さを追求しているわけで、仮に彼と同じギターが趣味だとする。

趣味の話になった時に安易にギターと言えば今度弾いてみてと言われたり、その事を軽くいじられる。これではややウケしか狙えないのだ。

 


私が狙うのであれば、始めたての頃に趣味と言ってド下手な演奏をしツッコまれるパターンとガチガチに上手くなって、なんでこんな上手いんだと意外性を見せるかのどちらかになる。

 


それまでは変にいじられたくないのだ、自分の計画を全てボツにされた上にややウケだと気が済まない。

 


恐らくだが彼も面白さ追求ではないにしろ、その後に展開される話が濃くない事を想定しているのだろう。

意味の無い話や価値の低い話をして、聞いている人になんの得があるのか全く分からないのだ。どうせ話すなら濃い話がしたいという考えなのだろう。


どうだろうか、真性陰キャの生態が分かって来たのではなかろうか。

 

 

完結にまとめるなら、真性陰キャは人によく思われたいのだ。だが決して自分を変えたくないという強いこだわりを持つ。

 


ここで私にとって大事な発表がある。ここまで私の真性陰キャについて書いてきたが、今日を持って真性陰キャを卒業する。

 


ここまで読んできた中で、忘れている人間がいるかもしれない。

そう、私はあまのじゃくなのだ。

 


つまり真性陰キャの理解が深まるのであれば、真性陰キャは、予想外の行動や言動を起こすという事がテンプレ化するのだ。

予想外な事を起こしても、「あいつ真性陰キャだからな」と一言で言われるとたまったもんじゃない。

君がもし、私を真性陰キャと呼ぶならば、真性陰キャでいたくないのだ。

 


書いていて面倒くさくなってきた、これも卒業というより、脱退と言った方がいいのではないか。

 

 

不協和音やな

 

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